【書籍のご紹介】一汁一菜でよいという提案(土井善晴著、グラフィック社)

料理を毎日作るのが大変と感じたことはありませんか。

筆者の土井善晴さんは本著の中で、毎日・毎食、白ごはんと具たくさんの味噌汁だけでよい、つまり、「一汁一菜」でよいと提案しています。

野菜や魚・お肉などの具材を水で茹でて味噌を溶いて味噌汁を作ります。それだけです。出汁をとる必要もありません。美味しいかどうかも気にしなくてもよいです。「一汁一菜」は決して手抜きではありません。素材にできるだけ手をかけずに自然のまま頂くという日本の食文化・日本人の「思想」・「美学」・「生き方」です。自分で料理を作ることで生活のリズムを作り、自分の健康を守り、料理を通じて自然や社会との関わりを感じることが大切だと説いています。

 

毎日の料理に勇気と励ましを与えてくれるだけでなく日本人の心とは何かを考えさせてくれる一冊です。

お味噌の魅力

お味噌は飛鳥時代の7世紀頃に中国や朝鮮半島を通って日本に伝えられたと言われています。それから日本独自の原料と配合により味噌が日本に根付き、現在に至るまで日本人の食文化と健康を支えてきました。

「みそは医者いらず」ということわざがあるように、昔から健康に良いものとして知られています。お味噌の原料は大豆です。大豆は畑のお肉といわれるほど良質なタンパク質を含んでいます。お味噌の大豆はお味噌に含まれる酵素によってこのタンパク質が吸収されやすいようになっています。

また発酵の長さや麹の種類によって様々な味が楽しめるのもお味噌の魅力です。

 

みそ汁と糖尿病

毎日飲むみそ汁が糖尿病の糖尿病の予防になるかもしれません。


山形大学の和田輝里子氏らが日本糖尿病学会(5月22~24日、大阪開催)で発表した内容によると、男性で味噌汁を1日に3杯以上を摂取する群は2杯以下の群に比べて空腹時血糖が低かったようです(96.1mg/dL 対 93.3mg/dL、P<0.05)。また糖尿病の改善や予防に効果があると認められているアディポネクチンの血中濃度も高かったとのことです(7.40μg/mL 対 8.47μg/mL、P<0.05、いずれも他因子で補正後)。

女性についてもBMIが23kg/m2未満の群では、味噌汁3杯/日以上摂取群は2杯/日以下摂取群と比較してアディポネクチンの血中濃度が高かったとのことです(12.2μg/mL 対 14.2μg/mL、P<0.001)。

また味噌汁を摂取回数が多いと塩分の摂取が多くなるため、血圧が上がるリスクもあるが、味噌汁を2杯/日以下群と3杯/日以上群で血圧に有意差は認められなかったとのことです。

(参照:日経メディカル http://biz-journal.jp/2014/07/_13.html)


たくさんの野菜を毎日食べることができるみそ汁は、美味しいだけでなく健康にも良いようですね!

第58回全国味噌鑑評会の褒章

第58回全国味噌鑑評会の褒章を受賞しました。

辰巳屋味噌はみそソムリエのいるお店です。

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味噌ソムリエ 認定証